よく「誰が一番歌が上手いか?」という議論を目にするけど、
 その中に意外と平井堅が出てこないのは何故なんだろう。個人的にはこの人、とても上手いと思う。

 しかし、この人はアーティストとしては難点が一つあるという風にも同時に思っている。
平井堅さんは日本一歌が上手いといってもいいと思うけれど、残念ながらメロディセンスがない「歌手」だと思う。
 平井堅さんが一般に知られるよりもずっと以前から、僕はこの方の名前を知っていたし、注目していたのだけれど、結構長い間この方は売れずにいた。つまり、下積み時代を結構知っているというか、売れるまでにかなり時間がかかった人だと思う。
 それが、「楽園」という曲を歌って一気にブレイクした!と言っても過言ではないと思うのだけれど、それはつまり、そこでやっと、自分で曲を作るシンガーソングライター、アーティストを止めて、あるいは部分的に一時止めて、いや、止めたというわけではないけれど、とにかく他の作曲家が作った曲を歌う「歌手」活動をしたと同時に、その歌の上手さが世に知られてブレイクしたのだ!という風に、少なくとも僕は認識している。もう少し正確に言うなら、その頃から有能な編曲家に見いだされたというか、その人に大部分を委ねるようにした…ということなのかもしれない。
 その後、「POP STAR」という曲は売れたけれども、ダメだろあんな曲。ダサい。酷いと思う。個人的にメジャーコードな曲があまり好きではないというのもあるのかもしれないけれど…。

 つまり、この人自身には人の心の琴線に触れる様なメロディを作るメロディセンスがあまり無いのではないか?と思う。ただし、歌は日本一うまい!と。
以下で紹介する「楽園」や、「瞳をとじて」とかは本当に良い曲だと思うけど、「楽園」は他の作曲家が作った曲なんだよね…。でも本当にこの「楽園」は神曲だと思う。僕は今でもカラオケでよく歌いますよー!っと。

 平井堅さんに限った話ではなく、たまにそういうタイプの人、アーティストがいる…ということが言いたかった。

平井 堅 『楽園』MUSIC VIDEO


楽園
Sony Music Labels Inc.
2013-10-23


次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル ~自分を作る・売る・守る!!!!